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QoSで優先制御、帯域制御(ポリシング)

QoSの前提知識

ハードウェアキュー (tx-ring, rx-ring)

  • 各NIC用のバッファメモリをハードウェアキューと呼びます。
  • ハードウェアキューは別名 tx-ring, rx-ring とも呼ばれます。
  • rx-ring 内のパケットは順次、出力インタフェース用の Output Queue に渡されていきます

ソフトウェアキュー

  • Output Queue から tx-ring に渡される途中に存在します。
  • QoS の設定が無い場合はソフトウェアキューは単純な FIFO の挙動になります。
  • QoSは、ソフトウェアキューに対する設定です。


QoSで、優先制御や帯域制御を行う

QoS(Quality of Service)は、サービス品質です。
QoSを設定することで、優先制御、帯域制御ができます。

優先制御

  • 優先度の高いパケットを指定することができます。
  • 動画や音声は優先度を高くする設定します。
  • 優先制御が設定されたソフトウェアキューでは、キューに入ったことがリアルタイムで検知され、検知されたらすぐにハードウェアキューに吐く
  • msec や usec 等のごく短い時間での制御

帯域制御

  • 特定の通信を例えば、50Mbpsしかでないように制限することで、他に影響を与えなくします
  • 帯域制御が設定されたソフトウェアキューではあまり急ぎません。
  • 遅延やジッターが発生しやすい


シェーピングとポリシングの違い

シェーピングで、バッファーに溜める

ソフトウェアキューの速度を制限し、超えた分をメモリ内に溜め、速度を守りながら順番に吐き出してきます。
超えた分をバッファーに溜めます
shape average 5000000 5Mbps(5,000,000)を超えた分をメモリに溜める

ポリシングで、Drop

超えた分は破棄します
police 10000 1000 violate-action drop (10Mbps(10,000,000)を超えた分を破棄)





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knowledge/qos.txt · 最終更新: 2021/09/14 00:12 by kurihara

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