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短時間に大量のトラフィックが流れる「マイクロバースト」




マイクロバースト(バーストトラフィック)とは

スイッチなどの機器に、短時間(マイクロ秒単位)に大量のトラフィックが流れることです。

説明例
Microbursts – Microbursts are created when the amount of egress bandwidth on an interface is overrun by the incoming packets sent to that interface for a very short period of time, typically microseconds. Over a longer period of time, this same event would be simply considered “congestion”, or “oversubscription”. As a consistent stream of traffic approaches the upper reaches of the overall interface bandwidth, the risk of microburst based congestion or loss increases.

https://www.arista.com/en/solutions/low-latency-high-frequency-financial-trading-networks


マイクロバースト–マイクロバーストは、非常に短い時間(通常はマイクロ秒)の間に、そのインターフェースに送信される着信パケットによってインターフェースの出力帯域幅がオーバーランすると作成されます。 長期間にわたって、この同じイベントは単に「輻輳」または「オーバーサブスクリプション」と見なされます。 一貫したトラフィックストリームがインターフェイス帯域幅全体の上限に近づくと、マイクロバーストベースの輻輳または損失のリスクが増加します。


問題

マイクロバースト(バーストトラフィック)が発生すると、バッファの容量が少ないスイッチですと、パケットがドロップされてしまいます。
TCPですと、多少のパケットがドロップされただけでは、再送機能で問題ないですが、あまりに多いと処理が遅くなります。

また、低レイテンシーのため、UDPを使う場合もありますが、UDPですと、パケットがドロップされると問題になります。


調査方法

マイクロバーストを確認するためには、数ms単位で調査できる専用の機器が必要です。

そのため、パケットディスカードが発生しているかを確認するのがよいです。

参考、パケットディスカードの問題と対策


対応方法

帯域を上げる

例えば、1Gbpsから10Gbpsに変更する


バッファーの大きいスイッチ変更

マイクロバーストが発生しても、バッファーに溜めて置けるように、バッファーの大きいスイッチ変更することも考えられます。


参考